翻訳会社に選ばれる翻訳者とは

翻訳会社ソリュテックでフリーランスの翻訳者さんに仕事をお願いする立場で思うこと


翻訳会社にいると色々なフリーランスの翻訳者さんと出会います。

活躍が認められて弊社の正社員になった方もいる一方で、ブラック・リスト(依頼してはいけない翻訳者の一覧表)行きの方もおります。  

ブラック・リスト行きまでにはならないまでも、依頼したくない翻訳者さんというのも結構います。

事実、長年にわたってお仕事を依頼している翻訳者さんというのは、ほんの一握りにすぎません。

では、どういう翻訳者さんが長年にわたってお仕事を依頼している翻訳者さんなのか? 思いつく範囲でまとめてみました。


翻訳会社はこのような翻訳者に優先して仕事を回す

■ 丁寧で的確な翻訳ができる翻訳者

不明な所があればきちんと調査する丁寧さ。 そして、訳した後でわかりにくい訳文は無いか何回も見直しを行い、自信を持って納品できるレベルに達してから納品する丁寧さを持った翻訳者が望まれます。

一番やってはいけないのは、内容をきちんと理解しないで「なんとなくこういう意味かなー」という所で推測で作文してしまうこと。昔、ある翻訳者に翻訳を依頼したことがあって、上がってきた訳文を一見すると、ちゃんと訳されているように見えるのですが、実は、この翻訳者は推測で作文するのに長けており、訳文は原文とは違った意味のものになってしまっていました。ある意味、この翻訳者(というか作家さんと言った方が正しいかもしれませんが)の才能は凄いと思いますが、翻訳会社としては、このようなパターンが一番厄介です。もちろん、この翻訳者さんはブラックリスト入りとなりました。

■ 検索エンジンで翻訳に必要な情報を収集できる翻訳者

丁寧な翻訳を実現させるには、インターネット上の情報をうまく検索し、不明な点の調査や定訳の調査などを行う能力も重要になってきます。

昔の翻訳文化の中で活躍された翻訳者さんは年齢が上の方が多く、インターネット上の情報をうまく検索するのが苦手な方も多いのですが、インターネットが発達した現代においては、インターネットを使って翻訳に必要な情報収集するのは当然のことなので、まだ検索エンジンを自由自在に使いこなせないようであれば、使いこなせるようになっておく必要があります。

また、1つの検索エンジンだけではなく、複数の検索エンジンを、それぞれの特徴を理解した上で使えるというのも重要なスキルです。 Yahoo!、Google、MSN、Mooter などの検索エンジン別もそうですが、同じ検索エンジンでも、日本版と海外版があり、その地域に合わせた選択が必要になることがあります。

■ 素直で円滑なコミュニケーションができる翻訳者

自分の翻訳が一番良いというような変な自尊心を持った翻訳者は敬遠されます。

翻訳会社のスタッフはできるだけ良い訳文になるよう、翻訳者から納入された訳文が不十分だと感じた場合には、翻訳者に見直しを要求しますが、たとえそれが翻訳者にとって気に食わない場合でも、自分の正当性を一方的に主張せず、素直に再校正に応じる翻訳者が望まれます。 過去、自分の翻訳が一番良いという自尊心から、訳文にケチをつけられたと勘違いして再校正に応じなかったり、感情的になる翻訳者を見てきました。

しかし、そういう翻訳者に翻訳会社のスタッフは二度と仕事を依頼することは無いでしょう。翻訳会社のスタッフは非常に多忙であるため翻訳者とのやりとりで時間を浪費することを嫌います。円滑にコミュニケーションが出来ない翻訳者の相手をしたいと思う気徳なスタッフはなかなか発見するのは難しいでしょう。所詮、みんな人間です。みんなで気持ちよく仕事ができるようにするのに協力できる翻訳者が生き残ります。

■ レスポンスの良い翻訳者

翻訳の多くは納期が短く時間的に余裕がありません。 それに、翻訳会社は出来るだけ少ない労力で翻訳者をアサインしようとします。 必然的にレスポンスの良い翻訳者に優先的に打診します。

■ 無理に引き受けず、納期・指定条件を守れる翻訳者

複数の仕事を無理に引き受けて納期が守れなくなる翻訳者は二度と打診が行くことは無いでしょう。 無理そうだったらきちんと迅速に断ることが大切です。 また、指定条件を守れない場合も、その後、翻訳会社側で大慌てで手当てしなければならなくなるため、時間や労力で多大な無理がかかりますので、そのような翻訳を行う翻訳者には二度と打診が行くことは無いでしょう。

以前、比較的良い翻訳をするものの、一旦翻訳作業を請け負った後で、翻訳出来ないと請けた仕事を返して来る翻訳者が何名かいました。 翻訳者をアサインする担当者にとって、これほど迷惑なものはありません。 一刻一刻、納期までの時間は減っていきます。 翻訳作業を請けてから返して来るまでの時間は取り返せませんし、代わりの翻訳者がすぐにアサインできるとは限りません。 従って、翻訳者をアサインする担当者は時間のプレッシャーにさらされることになり、翻訳作業を返しに来た翻訳者に憎悪の念を抱きながら代わりの翻訳者を探すことになります。

親族の死亡など、やむを得ない事由の場合は別として、そうで無い場合には、もう、二度と、翻訳者をアサインする担当者は、そのような翻訳者に仕事を依頼することは無くなるでしょう。


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